英:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
精神疾患の診断・統計マニュアル (DSM)は、アメリカ精神医学会が作成している、精神障害に関する国際的な診断基準の1つである。1952年に第1版が出版され、その後改訂を重ねている。DSM-III以降、操作的診断基準を採用してからは、その分類の科学的な信頼性を高められるよう努めるとともに、実践への配慮、とりわけ臨床での有用性を非常に重視してきた。その実用性の高さ、わかりやすさなどのため、臨床、研究、教育の幅広い分野で用いられている。
現在、DSM-5まで発行されている。
DSM-III以降の、DSM自体が抱える構造的な課題を踏まえてDSM-5(2013年)は改訂された。
参考:
保谷智史、染矢俊幸
新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
DOI:10.14931/bsd.9666 原稿受付日:2020年11月18日 原稿完成日:2021年1月10日
担当編集委員:加藤 忠史(順天堂大学大学院医学研究科 精神・行動科学/医学部精神医学講座
筆者:産業カウンセラー