働く人のモチベーションや労働生産性について、「ワーク・エンゲイジメント」という概念が着目されています。 「ワーク・エンゲイジメント」とは、「仕事に誇りや、やりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)の3つが揃った状態として定義されています。
ワーク・エンゲイジメントが高い労働者は、時間を忘れて仕事に没頭し長時間労働につながる可能性があるため、過重労働にならないよう適切なマネジメントを行うことも大切と指摘されています。
職場のメンタルヘルス対策では、心身の不調やストレスというネガティブな側面だけでなく、このように労働者が活き活きと仕事をするという側面に注目し、高めて行こうとする動きがあります。ストレスの軽減を図り、また、仕事に対するモチベーションが向上することで、労働生産性の向上、ひいては従業員の職業生活の満足度の向上につながっていくことが期待されています。
参考:
厚生労働省「平成30年版 労働経済の分析 -働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について-」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_01633.html
筆者:
相談センター 精神保健福祉士・産業カウンセラー