森田療法

森田療法とは、我国の精神科医、森田正馬(もりたまさたけ)によって1919年に創始された独自の精神療法です。元来は強迫性障害、社交恐怖や広場恐怖などの恐怖症性不安障害、パニック障害、全般性不安障害、心気障害などの神経症性障害が治療の対象でした。
森田療法では、神経症の根底にある不安や死の恐怖は自然な感情であり、よりよく生きようとする人間本来の欲望(生の欲望)と表裏一体の関係にあるものと理解します。にもかかわらず神経症の患者さんは、自己の不安を排除することに努力を傾ける結果、かえって不安が増幅し症状にとらわれていくのです。森田療法の核心は、このようなとらわれを打破することであり、患者さんが自己の不安も生の欲望も自然な人間性として受容し、「あるがまま」の自己を現実に生かしていかれるよう援助していきます。

 
参考:日本森田療法学会
https://www.jps-morita.jp/index.html

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