仕事をしていると、上司や同僚、部下に対して、言いたい事がはっきりと言えなかったり、きつい言い方になってしまった事はありませんか。
自分の考えや気持ちを大切にしつつ、そのうえで相手の考えや気持ちも尊重する、そんな自己表現やコミュニケーションをアサーションといい、アサーションができている状態を「アサーティブ」と呼びます。
<アサーティブな自己表現のポイント>
1.客観的な事柄や状況を説明し、相手と共通 理解を持てるように伝える。
「〇〇の状況です」
2.自分はどう思ったか、自分の気持ちを伝える。その際には、相手への共感を示す配慮も
大切です。
「〇〇と思います」
3.提案や主張したい事を、あいまいにせず、なるべく具体的に伝える。
「〇〇したいです」
4.必要に応じていくつかの代替案を用意したり、譲歩できる事を整理して明確にしておく。
「もしくは、〇〇ではどうでしょうか」
アサーティブな自己表現を身につけることは、職場だけではなく、身近な場面でのコミュニケーションも役立ち、そしてストレスの予防やセルフケアにもなるでしょう。
参考 :
労働者個人向けストレス対策(セルフケア)のマニュアル 実践編 厚生労働省 こころの耳 平成23年度 厚生労働科学研究費労働安全総合研究事業 「労働省のメンタルヘルス不調の第一次予防の浸透手法に関する調査研究」研究班
筆者:相談センター 臨床心理士・産業カウンセラー