産業カウンセラーは、働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるように援助する、働く人のサポーターです。産業カウンセラーの資格は1960年から、資格認定試験は1971年から始まり、現在は一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定しています。2018年2月現在、全国で32,000人近くの人が産業カウンセラーとして登録され活躍しています。
産業カウンセラーは主に、「メンタルヘルス対策への支援」、「キャリア形成への支援」、「職場における人間関係開発・職場環境改善への支援」の3つの領域で活動しています。
「メンタルヘルス対策への支援」では個人および組織を対象として、メンタル不調の予防から危機介入、職場復帰への支援、さらにストレスチェック後のフォローなど、幅広く活躍しています。「キャリア形成への支援」では、働く人々の意識や働き方が多様化する中での悩み相談を始めとして、現実に仕事を選択するための相談や、上質な職業生活(Quality of Working Life)の実現のためのキャリア開発の援助をします。「職場における人間関係開発・職場環境改善への支援」では、働き甲斐のある職場や、働きやすい職場を作るために、個人のコミュニケーション力等、個人の成長を促す人間関係育成の援助や、人と組織と協働し、グループファシリテーション能力の開発や研修、また職場環境改善の提案なども行います。
参考:
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 http://www.counselor.or.jp/
筆者:
相談センター 臨床心理士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント