こころとからだの健康
ニューノーマル(New Normal)時代のコミュニケーションについて考える
ニューノーマル(New Normal)時代のコミュニケーションについて考える
世界的パンデミックを引き起こした新型コロナ感染症の拡大で、私たちは新型コロナ感染症とともに生きていくことを求められています。
厚生労働省は、ウイルス対応の長丁場に備え、感染拡大を予防する「新しい生活様式」の普及と定着が求められると指摘し、「コロナウイルス感染症対策専門家会議」においても感染拡大を食い止めるために徹底した「行動変容」の重要性を訴えています。
2021/5/4には、「新しい生活様式」の実践例などを含めた提言を発表しました。
「日常生活で取り入れていただきたい実践例」
(1)一人ひとりの基本的な感染対策
(2)日常生活を営む上での基本的生活様式
(3)日常生活の各場面別の生活様式
(4)働き方の新しいスタイル
参考:厚労省 「コロナウイルス感染症対策専門家会議」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html
ワクチン接種も徐々に進んできましたが、新型コロナ感染症を完全に封じ込めるには時間がかかるため、基本的な感染対策の実施、感染拡大リスクを高める「3つの密」(密閉・密集・密接)の徹底回避対策は、継続していくことが求められます。
いま私たちは、自身にあった「新しい生活様式」とは何かを考え、健康的な生活を維持するための行動変容とはどうすれば良いのか、安全性を確保しながらも柔軟な働き方はどうであるかを考える時期にきています。
さらに、職場においても、感染症対策として「働き方の新しいスタイル」を求められ、テレワークの導入、ローテーション勤務、時差通勤、オフィスでの空間確保、オンラインを使用しての会議の実施、対面においては換気やマスクの着用などを取り入れるようになりました。
大人数でのやり取りが制限され、対面での会話も制限が生じ、これまでのコミュニケーションの在り方も大きく変化しました。
感染対策として導入したテレワークやローテーション勤務により、コミュニケーション不足を懸念する企業も少なくありません。
コミュニケーションの減少による懸念点は、
・社員の孤立や孤独感により、モチベーションの低下
・情報共有の減少や周囲や上司の目が行き届かなくなることでの業務の属人化
・教育や指示、情報量の低下や周囲のサポートが即時に受けられないことから生じる生産性の低下</strong
・社員の健康状態や心理状態の把握が難しくなることでメンタルヘルス上の課題
・コミュニケーション不足やチェック機能の低下からくるコンプライアンス違反の発生リスク
などが挙げられます。
このようなリスクを回避するためには、新たな「社内コミュニケーションの活性化」対策が必要になります。
では、非接触でも可能なコミュニケーションの活性化とはどのような方法があるでしょうか。
- 積極的傾聴技法を取り入れた「1 on 1ミーティング」の実施
⇒相互理解、心理的安全性、生産性の向上
- 不要不急の雑談を取りいれる「good&new」エクササイズ
(米国 教育学者 加速学習の世界的権威 ピーター・クライン氏が考案)
⇒チームビルディング、生産性向上、グループの活性化
- 「朝礼、夕礼」をオンラインで実施
⇒情報共有、孤独や孤立を予防、周囲連携の活性化、進捗確認
- メール、チャット、オンラインシステムなどのルール定め、部署やグループにあった方法で活用します。
これまで評価に重点を置いて実施していた「1 on 1ミーティング」から、一歩進化した相互理解のための「1 on 1ミーティング」を取り入れてみてはいかがでしょう。
セーフティネットでは、意思の疎通や感情的なつながり、相互理解に寄与する「積極的傾聴技法(アクティブリスニング)」「ニューノーマルに対処するためのセルフケ」「心理的安全性」「レジリエンス」など各種テーマの研修を実施しています。
こちらより、お問い合わせください。
著者:産業カウンセラー
2021/6/10