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メンタルヘルス ご家族からの相談 Part1 ~子どもの変化に気が付いたら~

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春は気候も、環境も変化の大きい時期です。
「大きな変化」は、「大変」なので、変化にうまく適応できずに躓いてしまう子供たちのご相談もこの時期になると少しずつ増える印象があります。


「毎朝、お腹が痛いなど体の不調を訴えるようになった」
「ゲームに熱中し昼夜逆転気味になってしまい、朝起きられない」
「学校に馴染めない様子。ため息が多くなり食欲もなくなり心配」
「学校に行きたくないと登校しぶりがでている」
「お風呂で一人泣いていたが、訳を聞いても教えてくれない」
などなど

子どもの変化を目の当たりにすると、親は動転してしまったり、自身の不安から「強い言葉で叱責してしまい後悔している」「休み癖が付かぬよう無理にでも行かせた方が良いのだろうか」「いじめに遭っているのではないでしょうか」など親御さん自身の葛藤を抱える様子も窺えます。

低学年のお子さんの登校しぶりは、親と離れることへの「分離不安」や「集団生活に馴染めない」「友人との摩擦」「担任との信頼関係が構築できない」などの理由があるかも知れません。

小さなお子さんは、自分の状況や感情を言葉を使って説明することが難しいため、SOSは、体調や態度、食欲などに出ることがあります。
普段の様子から変化を感じられたときには、その親の「何かが変」の感覚を大切にし、登校を無理強いせず安心できるご家庭で様子を見守ることが大切です。
家で楽しいことをしたり、ゆっくり休ませたり、お子さんの不安な気持ちや状況を受け入れ、様子をみましょう。

しばらく見守り改善にいたらないときには、スクールカウンセラー、掛かりつけの小児科医に相談をしてみます。
子どもの変化を専門家と共有し、一人で抱え込まないことも大切です。

専門家の助けが欲しい時は

お子さんの相談先には、学校の保健師、スクールカウンセラーは勿論ですが、児童・思春期外来や発達障害支援センターなどがあります。

児童・思春期外来とは、「思春期の子どもたちを対象に、思春期特有の問題について取り扱う外来」のことです。
おもに、就学児から18歳までの児童・思春期を対象としていますが、思春期・青年期を対象としているクリニックもあります。

お悩みの一覧として例を挙げると、
・ゲーム、スマホ依存(ゲーム・スマホがやめられない)
・不登校・ひきこもり
・不眠・過眠(朝起きられない)
・原因のわからない腹痛、頭痛
・摂食障害(拒食・過食・嘔吐)
・不安(人前で話せない)
・強迫(潔癖症)
・うつ(落ち込みやすい)
・自傷(リストカット、過量服薬)
・学習の悩み(学校の授業についていけない)
・家庭内暴力
・性的違和
など、多岐にわたります。

発達障害支援センターは、お子様の発達に関する相談の全般、例えば、日常生活に関すること、人との関わり方に関すること、学校生活に関することなどの相談を無料で受け付けています。
医療機関ではないため、診断や診療は行っていませんので、「発達障害情報・支援センター」から医療機関リンクで検索が可能です。
http://www.rehab.go.jp/ddis/action/center/

 

筆者:産業カウンセラー 公認心理師

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