セーフティネット社の会員企業様・団体様のより良い職場づくりに役立てられるよう、株式会社セーフティネットの約48万人(※)のストレスチェック集計結果を3回シリーズにて報告します。
(※職業性ストレス簡易調査票(57項目)および新職業性ストレス簡易調査票(80項目または120項目)の回答者合計)
新型コロナ感染拡大の終息の見通しが立たない中、働くひとのストレス対策は益々重要になっています。
そこで、セーフティネットではストレスチェックを受検した約48万人のデータを分析し、働く人のストレス状況についてコロナ以前とコロナ後の比較をしてみました。
速報第2弾の今回は、2019年(コロナ前)、2020年(コロナ1年目)、2021年(コロナ2年目)の3年間におけるデータから、尺度別の比較をご紹介します。(検定方法:対応のないt検定)
(以下、「改善」「悪化」の表現は変化の方向を示すもので、変化幅の重要度は評価していません。)
■「仕事の負担」の尺度
2020年(コロナ1年目): 全項目で前年より改善または維持
2021年(コロナ2年目): 過半数の項目で悪化に転じた(リバウンド)
2019年と2020年の比較で有意差が認められなかった尺度
・情緒的負担
2020年と2021年の比較で有意差が認められなかった尺度
・なし
■「仕事の資源」の尺度
2020年(コロナ1年目) 「成長の機会」を除いた全項目で、前年より改善または維持した
2021年(コロナ2年目)
「仕事の資源(作業レベル)」 ・・ 過半数の項目で悪化(リバウンド)
「仕事の資源(部署レベル)」 ・・ 過半数の項目で前年より改善または維持
「仕事の資源(事業場レベル)」 ・・ 過半数の項目で前年より改善または維持
2019年と2020年の比較で有意差が認められなかった尺度
・仕事の資源(作業レベル)・・技能の活用
・仕事の資源(部署レベル)・・家族友人のサポート
・仕事の資源(事業場レベル)・・ワーク・セルフ・バランス(ポジティブ)
2020年と2021年の比較で有意差が認められなかった尺度
・仕事の資源(作業レベル)・・仕事のコントロール、仕事の適性
・仕事の資源(部署レベル)・・同僚のサポート、家族友人のサポート
■「いきいきアウトカム」の項目
(従業員のいきいき(ワーク・エンゲイジメント)、職場の一体感(ソーシャルキャピタル))
従業員のいきいき(ワーク・エンゲイジメント):コロナ1年目は維持、2年目は悪化
職場の一体感(ソーシャルキャピタル):コロナ1年目、2年目ともに改善
2019年と2020年の比較で有意差が認められなかった尺度
・従業員のいきいき(ワーク・エンゲイジメント)
2020年と2021年の比較で有意差が認められなかった尺度
・なし
■ 第3弾(※予定)
<尺度間の相関について>
仕事の負担・資源とアウトカムとの相関を見る。
(※予定 速報内容が変更になる場合があります)